星だけが知ってる
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星だけが知ってる

古矢渚

もう少し上を向いて歩こうと思う時

ネタバレ
2021年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ バイト先が突然無くなり、彼女にもフラれた夜、そらは茫然と歩いているうちに公園の奥で見知らぬ男と流星群を見ることになります。問われるままにその日のショックを話すうちに涙が溢れてきたそらは、気がつくと男ににキスされていました。ビックリして逃げ出すようにその場を去ったそらですが、そのはずみに財布まで落としてしまいます。その後そらは、たまたま入ったカフェで男と再会します。店長だと言う健吾が財布を拾って届けてくれていたことがわかり、お礼にまた来店して欲しいと言われ、迷ったもののそらはカフェに通うようになります。
主人公二人の名前や背景が第3話になるまではっきりとはわからないようになっています。二人の距離が近づくのと同じテンポで読者も二人に近づいてゆきます。
努力すらできずに諦めざるを得なかった夢、そら(宙)という名前、流星群の出逢い、、星をキーに、大人少年な健吾さんとお子様可愛いそらくんとが織りなす作者さまらしいライトで綺麗なお話です。
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