このレビューはネタバレを含みます▼
試し読みで、絵が綺麗で好みだったので購入しました。全体を通して絵はずっと綺麗で良かったんですが、ちょっとストーリーが分かりにくかった気がしました。カフェ副店長の水井さん×常連さんのとだってぃ(戸舘)のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計212ページ。超敏感体質のとだってぃにキスをして欲情してしまった水井さん。とだってぃは水井さんにもう一度キスしてほしいけれど、おねだりされると萎えてしまう体質の水井さんに言い出せなくて…というお話です。とだってぃが幼馴染に告白してキスをお願いしたのは、水井さんとの恋愛に進むために、過去の自分と自分の特殊体質に決別したかったから、ということで良いんですよね?1回目読んだ時にとだってぃの真意がよく分からず???となってしまいました。水井さんと両思いになった時も、まぁ一度断る理由が分からなくもないんですが、ちょっと説得力に欠けるというか腑に落ちないというか。とだってぃの特殊体質も、蓋を開けてみれば「好きな人を想うと反応する体」って、文字だけ見るとあれ?普通だな?とか思ってしまいました。程度の差こそあれ、誰でも好きな人のことを考えると少しは反応するのでは?単に超敏感体質とか、キスに極端に反応するので口が性/感帯とかだとだめだったのかな。突然現れた店長と水井さんの母親との関係も少し唐突過ぎた気も。全体的にゴチャゴチャととっ散らかっている印象でした。絵がとても綺麗なので、あれこれ捻り過ぎずもう少しシンプルでも良かったのかなぁと思ってしまいました。