子供らしいキラキラネームの2匹の亀

ネタバレ

2021年10月25日

このレビューはネタバレを含みます▼ 他人の高額な借金を背負わされた道也は、幼馴染の薫に借金を肩代わりしてもらい､薫の経営する便利屋で働いています｡かつて二人は恋人同士だったのですが､道也は高校卒業と同時に薫に黙って故郷を飛び出し､12年振りに帰ってからは､薫と関係はあるものの単なる性欲処理係なのでした｡幼い頃から2歳年上の薫はなんでもできて優しくて､道也の憧れでした｡薫に可愛いと言われ続けていた幼少期から少年時代を経て恋人になったものの､いつの間にか可愛いと言ってもらえなくなったこと､現役に可愛い少年が薫の身近に現れたことから､道也は薫に捨てられる前にと自分で見切りをつけ､薫の前から姿を消したのでした｡そんな二人が周りのフォローに支えられて本音で向き合えるようになります｡二人が初めてキスをした夏祭りが単なる思い出ではなく､2匹の亀と指輪という形をもって今に繋がってきます｡
ガチムチで三十路の二人にキラキラ感も甘い空気もありませんが､12年間離れていても心の大切な部分で相手を想い続けています｡見た目も言うこともやることもおっさんで､口に出せない不器用な初恋ダンディーズです｡

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MW さん

(女性/－) 総レビュー数：3205件

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