秘め婿【単行本版】
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秘め婿【単行本版】

芹澤知

設定と画力にページ数が追いついてない

2021年10月28日
好きな絵柄は数あれど、芹澤先生、BLだけで漫画を描いていくのは勿体ないなと感じてしまうくらい絵が上手いです。
秘め婿は単話売りの時からずっと気になっていて、1冊に纏まるのを待っていました。
前作では画力もさることながら内容もとても好みだったので、秘め婿も発売日当日に購入し、本棚の中で温めておりました。
ずっと楽しみにしていたので期待値が高すぎたというのも勿論ありますが、濃くて面白い設定とファンタジー的な要素、そして素晴らしい画力に対し、圧倒的にページ数が足りてないというのが率直な感想です。
ページ数が足りないというのはコスパ的な意味ではなくて、すごく面白い設定とそれを活かせる圧倒的な画力があるのに1冊に収めてしまっていることで物語が駆け足で進んでしまい、すごく勿体ないと感じました。
作者さんの体力的な問題もあるでしょうしプロットの段階で1冊に収めると決まっていたのなら仕方ないのですが、もっと掘り下げたら面白いだろうなという場面が多々ありました。
物語としておもしろくないというわけではなく、むしろおもしろいからこそ、ただただ勿体ないと感じてしまうんですよね。何度同じこと言うんだよってかんじですが、本当に勿体ない意外の言葉が思いつかない……よく言えば簡潔ですが、画力が高いだけにもっと見ていたかったというか……うーん、勿体ない(まだ言う)
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