このレビューはネタバレを含みます▼
★制服オムニバス:お前×お前=制服を脱いだ再会、先輩×後輩+先輩=三角にならないABC、二戸部×鳥海+1万円=思春期おしゃブリ、後輩×(先輩−元カノ)≒剃毛アソビ、(未熟な恋+女下着)÷先生≠(転校生+かわいい下着)×お前、けーた×アツシ=1=凸凹幼馴染。
★「お前 俺のこと好きとか言ってなかったっけ」…5年ぶりの再会、左手薬指の指輪…「お前は どうする」…揺らぐ気持ち…あの日の制服の2人には戻れない…。
★制服を着た彼らの恋は、あまりにも一方的で、思い込みが激しく、じくじくといつまでも治らない傷のような痛みを残します。最後の頬へのキス、無理やり作った笑顔、巻き戻せないあの日を想う2人の涙は、「遅すぎた」ことを思い知るには十分です。他作品も制服をモチーフとした中村先生らいしエッジの効いたビターな短編。作中にありますが、悪趣味なのに汚れがないような、均衡が取りにくい感覚になります。背徳感を心地良く感じるなんて…中村先生ならではです。
★表題作他5編+書き下ろし=202ページ。描き下ろしは表題作のアンサーストーリーのよう。その先は分からないけれど、「そのまま急いで!」と思っていました。
★中村先生のなまめかしく官能的な曲線に見惚れ、絡み合いまとわりつくように溶け合う舌や躰に魅了されます。とにかく、線がエロいです。眼鏡をかけたままのセ ックスもエロくないですか?