このレビューはネタバレを含みます▼
画家泰泉のインスピレーションの源であり、モチーフでもあるミチルは、タイトル通り本当に美しく、他に絵画やタトゥーなども芸術作品の域❗鹿島先生の画力に惹きこまれてしまいました。
「タトゥーを彫る」行為もとても官能的で、絵の美しさと相まって、まさに耽美。
「このうつくしい体が ついに外側も内側も俺のものになるのだ」なんてまるで純文学のようで、全くストーリーは違うけど、昔読んだ谷崎潤一郎の『刺青』が思い起こされました。
一つ、最初のミチルがわたし的にはもっといん靡な印象だったので、あれ?とは思いましたが、無垢なミチルが夕路によって変化していく様もそれはそれでよかったです。ハピエンです。