「わが美しきヴィクター」でこたる先生の官能的で美麗な描写の虜になり、今回は日本画家の巨匠・泰泉のモチーフとして15年間生きてきた芸術品の様に麗しいミチルの愛への目覚め、混乱、嫉妬、独占欲、葛藤を通しての成長と幸福を描いた物語。
彫師の夕路の過去の画家としての挫折、泰泉との因縁など全てが絡み合い、美しく純粋無垢なミチルへの恋慕、抑えきれない欲望...
泰泉の情夫と思われたミチルが実は恋愛経験ゼロで童貞、自分の夕路に対する想いに戸惑い、彼の優しさにどんどん惹かれていき、愛に夢中になります。ミチルの純粋無垢が故に狂気的行動に走り、戦慄に変わります...恐ろしい結末を予想しましたが、全て手に入れ幸福で満ち溢れる、ちょっと出来過ぎた話でした‼
こたる先生独特の夕路の少し垂れ目で魅力的な目元はたまりません‼ やっぱりどう見ても外人に見えます.....(ミチルも)
ミチルの生立ちや囲われた経緯を期待しましたが、分からずじまい....でも美麗な描写に惚れ惚れして大満足です。