ジョウブレイカー【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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ジョウブレイカー【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

ニャンニャ

辛い、苦い、塩っぱい、甘い、飴ちゃん

2021年11月8日
作品紹介にある「俺のこと友達と思ってなかったから、セッ クスしたんだろ」のセリフ、なんのことやらピンと来てませんでしたが、本編読んだらこれがドスンと腑に落ちて(本編セリフは少し違うセリフなので尚更)悔しさとか、虚しさとか、それでも捨てられない愛着とかの感情が一気に襲って来ました。よくある幼馴染BLとは一線を画している、甘さよりも苦味や塩っ気の強い作品です。

229ページの中で、少年から青年へ、みたいな成長が爽快で(やってることは主にセッ クスと口論なんですが…笑)途中はなかなか酷い2人ですが、読後感は最高。お気に入りのお菓子が無くなったら新しいフレーバーを探せるローガンの、健全な強さが眩しい。グミに固執するダニエルとの逆転劇。作者さんのキャラ設計とストーリー展開が天才的です。

「悪魔もお前よりは常識あんぞ」ってセリフがツボに刺さりました。ダニエルにこんなに酷い態度とられてるのに、これでクスッと笑ってしまうやん。
2人の結末はあれで良しとして、寂しげなエドが酒量増えそうで心配…。

エチは、身体の作画が美しく、ダニエルの表情もあれこれ変化してとても良いですが、全体的にサクサクしたエチシーン。回数を重ねるごとに変化する心理描写の方が面白いです。受けが同時進行でモブとも何回も致してるから、そういうの嫌いな人は要注意ですよ。
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