歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!
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歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!

保志あかり/大木戸いずみ/早瀬ジュン

【追記】倫理か哲学か。

ネタバレ
2021年11月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 嫌味な程にお花畑なヒロインに正攻法でズバズバと斬っていく悪役令嬢、アリシア。本物の役立たずな令嬢はヒロインの方。この場合はヒロインザマァというよりは、ヒロインにおもねって媚びている取り巻きたちにザマァ展開を期待したいですね。救国の聖女も是非アリシアであったという結末を期待したいです。
【追記】4巻。お花畑のリズに初めて自我が生まれた予感。そう全ての人が自分を愛するのが当然だと傲慢にも信じていたリズは、王子が悪女アリシアだけを見つめている事に我慢ならないのだ。え?アンタ本当に聖女⁈っていう。一途にアリシアだけを想っているデューク王子もいい。アリシアが自身の眼をウィル爺さんにあげた事にショックを受けたけれど、彼が身分剥奪された第一王子だと分かり、ますます波乱の予感。本物の聖女は賢明なアリシアだった!という結末を心から望みます!リズは嫉妬から魔力暴走を起こすんじゃないかな。【追記6巻】アリシアの強さと正義感に少しずつ理解を示す者もいるものの、やはりマジョリティは狂信的なまでにリズ派。しかし、リズも狂信者達の暴走、または自分に都合が良く無いと排除に走る「可能性」があるのだと気付く。この辺りが少し難解。アリシアの嫌味、または持って回った様な言い方になってしまうから。それはもう、倫理か哲学か。一つの思想そのものなのだ。そして綺麗事を言って「皆んなに相談」だけしているリズに比べて、行動するアリシアの潔さ。彼女は追放される事で、目的を持って単身隣国へと旅立つ。そこに愛するデュークは同行しない。彼もまた自国でやる事があるのだと言う。緊迫した国政。必ず凱旋するのだと信じているものの、アリシアの行く道が苦難過ぎて、ちょっとしんどい。
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