このレビューはネタバレを含みます▼
狼シリーズの1作目。ここでは人狼の詳細な設定を所々挟みながらお話が進んでいくので、人狼の世界観がよく理解出来ました。特筆すべきは「メイト(伴侶)」と呼ばれる運命の番のような相手が生まれた時から決まっているところ。相手は人狼なのか人間なのか、それは出会ってみないと分からない。ただ出会えば一瞬で分かるようで、このあたりはオメガバの世界観と似ていました。
今作の主人公、獣医チェイ(人狼)と大学教授キートン(人狼)は出会ってすぐお互いがメイトだと分かります。ただセクシャリティも違えば人種も違うため、メイトと言えどもすぐに納得できない葛藤もある。この一筋縄ではいかない状況が大変リアルで、グイグイお話に引き込まれました。最終的に「メイト」という強烈な渇望に抗えず、CPとなった後は終始イチャコラしちゃうんですけどねw
お話半分以上が発情してるんじゃ思うほどHしてますが、個人的に海外ラノベ特有の仲良さそうな会話が好きなので、今回もチェイとキートンの会話にほっこりしっぱなし。
メイト以外にも人狼には様々な設定(掟や習慣、特徴など)があり、これ考えるの大変だったんじゃ?と思う反面、とても面白い世界観で楽しかった!今作に出てきた準主役達が2作目の主人公のようで、今から読むのが楽しみです。今作のみコミックあります。