このレビューはネタバレを含みます▼
BL本を買うことに抵抗があり、ずっと買えていなかったのですが、映画化とのことでこの機会に一気に購入しました。なんでもっと前から読まなかったんだろうと思う程、ほんとにほんとに良い作品です。ふふっと笑えるところもあれば、えっちな部分もあり、涙が溢れる所もあり…とストーリーがしっかりしていています。
最初は嫌っていたものの段々と絆されていく受けの高人さん。そんな高人さんをずっと溺愛しているちゅんた。話が進んでいく度に、2人の愛が深まっていく様子がとても素敵で美しいです。それから、個性豊かな様々なキャラクター達も魅力的ですね。個人的にはなにかと不憫な綾木が好きです(笑)
一通り読んだ上で私のおすすめは、4巻後半〜5巻前半と、映画化にもなった6巻です。
4巻後半〜5巻前半では、だかいち史上最大の事件が起こります。お互いを想っての行動だと分かって読んでいてもとても胸が苦しくなり、悲しいです。また、高人さんのためを想っての行動だろうと分かっているものの、ちゅんたが何を考えているのかが分からず、この4巻後半〜5巻前半は終始ハラハラドキドキさせられます。
6巻では、今まであまり明かされてこなかった、ちゅんたの胸の内を知ることができます。ただ好き好きしているだけかと思いきや、ちゅんたの幼少期からの考え方や弱い部分を知れる6巻。ちゃんたにとって高人さんが絶対的な物で、世界の中心であることをより理解することができます。ちゅんたの弱い部分を知った高人さんと更に愛が深まり、2人の関係もより一層進展した巻だと思います。