海の城砦殺人事件
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海の城砦殺人事件

高階良子

「推理ものの少女漫画」が増えて欲しい

ネタバレ
2021年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作で1作目の「海の城砦殺人事件」の、主人公の「萩原悠里」と言う女の子を含む男女5人の旅行者全員が犯罪者だと言う、夏樹静子氏の「そして誰かいなくなった」と言う題名の推理小説を連想させるあらすじがとても素晴らしかったです。僕の目には、連続殺人事件の原因になりました「犬養剛司」と言う男が山村美紗氏の「琵琶湖別荘殺人事件」と言う題名の推理小説での連続殺人事件の原因になりました「大山春彦」に見えてしまいます。それにしましても、ペンションのオーナーの「関本翔」、本当に可哀想です。堀之内唯と犬養剛司に婚約者の渚を殺されたのが原因で、先日僕が読みました「東海道新幹線殺人事件」と言う推理小説に登場しています「長谷川百合」同様、連続殺人ヘと追い込まれた上に犬養剛司に殺害されてしまいましたから。とりあえず、主人公の萩原悠里が助かって本当に嬉しかったです。犬養剛司のせいで高速道路で渚を轢き殺してしまいました彼女には何の責任もないのですから。僕が大ファンでした山村美紗氏は若い頃に株の売買で大儲けしましたが、2作目の「理由のない殺人」は、それを連想させる素晴らしい内容でした。また、3作目の「カナリア殺人事件」も、先日僕が読みました「東海道新幹線殺人事件」と言う推理小説に類似するトリックが駆使されていまして大変面白かったです。高階良子先生は、4作目の「死は蜜の匂い」の事を「殺人事件と言うタイトルをつけるにしては邪道だ」とおっしゃっていますが、僕は決してそうは思いません。実の姉と弟が何者かによって母を殺されたのが原因で引き離されてしまうと言う、先日僕が読みました、山村美紗氏の「京都恋供養殺人事件」と言う推理小説を連想させる素晴らしい内容でした。
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