漫画 多動力~異世界で元ブラック企業底辺SEがロケットを飛ばすまで~
村瀬佳子/堀江貴文
このレビューはネタバレを含みます▼
3巻まで。
原作本がゴーストライターであり、お金を出して買えばホリエモンを利するだけだからムカつくという、そういう別次元の、とにかくホリエモンがキライという感情を抜きにして作品だけを読めば、それなりに面白いと思います。
マンガにするのに合ってるんでしょうね。3巻で完結ですからサラッと読めるのもいいと思います。
まあ、ツッコミ所は多数ありますよ。無能を自覚していて、毎日深夜まで残業しないと1人分の仕事もこなせないブラック企業のダメSEが、転生チートなしの自分の能力だけで、人型のアンドロイドに組み込めるAIのコードを1人で1月足らずで開発する事は有り得ない(身につけた魔法はプログラミングしたコードを実行してくれるOSのようなものと理解)し、
彼女いない歴=年齢のコミュ障が、一流のビジネスマン相手にハッタリかましたり、秒でスラスラ返答したり、同志をハンティングして会社を立ち上げたり。それこそ無能を自覚していたのは誤りで、実は自分でも気がついていなかったが、超非凡な人間でしたとでもしない限り、話が通らないです。
まあ、そこはファンタジーですから許します。丁稚奉公的な下積みを徹底して否定し、やりたいものをやっていくっていうのも、その通りなんだろうって気もしますしね。ただそういう人は、誰もがやりたがらないが、それでも存在する、やらなければならない仕事を誰がやるのか?には答えてくれないんですよね...。
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