このレビューはネタバレを含みます▼
表紙と試し読み、レビューの高さから購入しました。
初めてのコミックスとは思えないほど絵も安定して綺麗で話も予想以上に深くて良かったです。
冒頭の2人のやりとりが面白くて好きです。
そのままの流れかと思いきや後半につれてシリアスで切ない展開。
2人とも一緒にいるためにはどうしたらいいか、方法は違えど一生懸命考えているところがすごく良かった!
魔族として一緒にいたいキリヤと、自分が人間になることで一緒にいたい弘瀬。
それぞれがそこに思い至るまでの背景も相まって説得力がありました。
ラスト両手をあげてのハッピーエンドという感じではないなと思いましたが、作者様が後書きでメリバと書かれていて、そうなのかと。
弘瀬もキリヤも魔族であれば本来受け入れなくてもいい死を、結果的に自ら受け入れる手段を取った、というところがメリバになるんでしょうか。
とはいえ、人間同士であれば当然いつかは死を迎えるわけで、キリヤの弘瀬が死んだら自分も消えるというのはある意味究極の愛だなとも思いました。
書き下ろしでは仲睦まじい2人も見れたので、ハッピーエンドで2人の選択は間違っていなかったと信じています。
欲を言えば気持ちが通じたラブラブな2人をもっと見ていたいです。続編希望!