総レビュー数

4

いいねGET

27

いいね

297

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数0

いいねGET1

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 便利屋アズマは星を数えない

    一樹らい

    想像以上の良作
    ネタバレ
    2024年9月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙と試し読みで気になって購入、初めての作家様でしたが期待以上に良かった!
    1巻で完結してませんが、BL漫画って1巻完結で駆け足気味に終わることが多いイメージですが、こちらの作品は続刊がある事でじっくりと話が進んでいくので感情移入による没入感がすごいです。
    ここ数日寝ても覚めても2人の事を考えてしまう…
    260ページ近くありますが、どこから読んでも何回読んでも面白い。
    他の漫画が読めなくて困ります。

    以下ネタバレ含みます。
    柊月と東、2人ともタイプは違えど相手を慮れる誠実さがとてもいい。
    柊月は過去の出来事により自分は迷惑な存在と蔑む一方で、その根底ではずっと誠実に人と向き合っている。
    ラブレターの相手や合コンメンバー、便利屋の顧客など、相手を見下したり非難するような態度や言動は一切していない。
    キャラ設定にもありましたが、根本的なところでは人が好きなんだなと。
    西郷との事があってもそこは失われてなくて本当に良かった。
    誠実、は物語の中でも何度も登場するワードですが、柊月の本質を東が見抜いて、自分の感情や気持ちも大切に誠実であれと導いた事でのラストまでの流れはすごく良かったです。
    看病シーンや部室でのシーン、ラストなどとにかく印象的なシーンが多くて何度も見返してます。
    1巻は柊月のターンだったので2巻は東のターンでしょうか。
    東もこれまたとびきりのいい男です。
    コミュ力高くてノリも良く、人をよく見ていて機微に聡い。
    本音をぶつけても受け止めてくれる誠実さと包容力。
    こんな人と一緒にいたらそれは好きになっちゃいますよね。
    1巻だとあまり語られてませんが東の家庭環境も複雑なようなので、この部分が東の枷になってるのかな。
    誰にでもそつなく優しいみんなの東が、柊月だけに欲や執着を見せる姿を早く見たいです。
    2巻以降東が自身の殻を破る番だと期待してます。
    それにしても東と西郷の対峙は最高でした。
    私が西郷に言ってやりたい事を東が全部言ってくれた。このやり取りを柊月にも見せてあげたかった。
    1巻からの続きが気になり過ぎて我慢できずにルチルで続き読みました。
    単話配信されないようなので今後はルチルで追います。
  • こまどりは、夜の帳[コミックス版]

    露久ふみ

    こまどりは戻ってくるか
    ネタバレ
    2023年12月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話1話を読み、それ以降の無料立ち読み分だけで紀人が好きなタイプと確信したので、単行本発売を首を長くして楽しみにしていました!
    結果予想通り紀人が最高にカッコ良い。
    普段は飄々としてマイペース、掴みどころがなく腹のうちを見せない感じなのに、慶臣にはストレートに愛情を言葉にするところが潔くて素敵です。
    また行きつけのお店の人だったり、弟の慎仁だったり、職場の人間等周りの人が、紀人の人となりをセリフやモノローグでさりげなく説明する事で、益々魅力的なキャラである事がわかるのもいいです。
    父親との確執も気になります。(父親と同じ職に就いたくらいだから少なくとも父親に尊敬の念を抱いていただろうに5年前に何があったのか?)
    最後の黒幕に対する追い込みも、表向きは淡々と仕事としてこなしてますが、その内側に大きな怒りを感じました。
    紀人の事ばかり書いてしまいましたが、他のキャラ達も大変魅力的です。
    双子2組のそれぞれの関係性も良かったです。
    三輪は置かれた環境のせいで双子だけど慶臣と身長差があるのかなとか、慎仁は紀人の本心や真意を見抜いてくるから紀人にとってはあんまり話したくない存在なのかな、とか。
    慎仁と三輪は紀人と慶臣とは違った関係性を築いていて、それもまた良い。
    下巻のお祭りからの初めて紀人と慶臣が致すところはとにかく美しくて、言葉少なに進んでいくのが余裕のなさを感じられて、あぁお互いの気持ちが溢れてしまったんだなと。とても好きなシーンです。
    事件の関係者である慶臣を暴く過程で、紀人自身も慶臣に暴かれてしまったんだなと。
    メインの4人の名前や設定、話の流れなど細部まで練られており、何度も読んでも新しい気付きがあります。
    こんなに魅力的な登場人物達をこれで完結にするのはもったいなく感じるので、こまどりも続編を切に願います!!
  • サイケデリア【電子限定描き下ろし付き】

    高橋秀武

    素晴らしいお話でした。
    ネタバレ
    2022年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで気になって購入。読んで良かった!
    全話通して基本的にミゾの部屋で登場人物もメインの2人のやり取りだけなのに、そこには一切の無駄がなく最後まであっという間に読んでしまいました。
    まず先輩の人柄がとにかく素晴らしいです!
    ジェンダーバイアスとか有害な男らしさを持たないタイプの男性で、その人間性に惚れます。
    ミゾも先輩のそんなところに惹かれて好きになる流れに説得力があり、見る目があると感心します。
    感情によってコロコロ変わる表情もいいです。
    とにかく2人ともとても魅力的で素敵な男性です。
    これからはミゾのコンプレックスは先輩が受け止めて、ミゾも全力の愛情を先輩に注いでいくんだろうなと想像できるラストでした。
    願わくば思いが通じた後の2人をもっと見ていたいです。
  • ぎゅって搾って抱きしめてv

    いっこ

    色々考えてしまう1冊
    ネタバレ
    2021年11月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙と試し読み、レビューの高さから購入しました。
    初めてのコミックスとは思えないほど絵も安定して綺麗で話も予想以上に深くて良かったです。
    冒頭の2人のやりとりが面白くて好きです。
    そのままの流れかと思いきや後半につれてシリアスで切ない展開。
    2人とも一緒にいるためにはどうしたらいいか、方法は違えど一生懸命考えているところがすごく良かった!
    魔族として一緒にいたいキリヤと、自分が人間になることで一緒にいたい弘瀬。
    それぞれがそこに思い至るまでの背景も相まって説得力がありました。
    ラスト両手をあげてのハッピーエンドという感じではないなと思いましたが、作者様が後書きでメリバと書かれていて、そうなのかと。
    弘瀬もキリヤも魔族であれば本来受け入れなくてもいい死を、結果的に自ら受け入れる手段を取った、というところがメリバになるんでしょうか。
    とはいえ、人間同士であれば当然いつかは死を迎えるわけで、キリヤの弘瀬が死んだら自分も消えるというのはある意味究極の愛だなとも思いました。
    書き下ろしでは仲睦まじい2人も見れたので、ハッピーエンドで2人の選択は間違っていなかったと信じています。
    欲を言えば気持ちが通じたラブラブな2人をもっと見ていたいです。続編希望!