このレビューはネタバレを含みます▼
表紙と試し読みで気になって購入、初めての作家様でしたが期待以上に良かった!
1巻で完結してませんが、BL漫画って1巻完結で駆け足気味に終わることが多いイメージですが、こちらの作品は続刊がある事でじっくりと話が進んでいくので感情移入による没入感がすごいです。
ここ数日寝ても覚めても2人の事を考えてしまう…
260ページ近くありますが、どこから読んでも何回読んでも面白い。
他の漫画が読めなくて困ります。
以下ネタバレ含みます。
柊月と東、2人ともタイプは違えど相手を慮れる誠実さがとてもいい。
柊月は過去の出来事により自分は迷惑な存在と蔑む一方で、その根底ではずっと誠実に人と向き合っている。
ラブレターの相手や合コンメンバー、便利屋の顧客など、相手を見下したり非難するような態度や言動は一切していない。
キャラ設定にもありましたが、根本的なところでは人が好きなんだなと。
西郷との事があってもそこは失われてなくて本当に良かった。
誠実、は物語の中でも何度も登場するワードですが、柊月の本質を東が見抜いて、自分の感情や気持ちも大切に誠実であれと導いた事でのラストまでの流れはすごく良かったです。
看病シーンや部室でのシーン、ラストなどとにかく印象的なシーンが多くて何度も見返してます。
1巻は柊月のターンだったので2巻は東のターンでしょうか。
東もこれまたとびきりのいい男です。
コミュ力高くてノリも良く、人をよく見ていて機微に聡い。
本音をぶつけても受け止めてくれる誠実さと包容力。
こんな人と一緒にいたらそれは好きになっちゃいますよね。
1巻だとあまり語られてませんが東の家庭環境も複雑なようなので、この部分が東の枷になってるのかな。
誰にでもそつなく優しいみんなの東が、柊月だけに欲や執着を見せる姿を早く見たいです。
2巻以降東が自身の殻を破る番だと期待してます。
それにしても東と西郷の対峙は最高でした。
私が西郷に言ってやりたい事を東が全部言ってくれた。このやり取りを柊月にも見せてあげたかった。
1巻からの続きが気になり過ぎて我慢できずにルチルで続き読みました。
単話配信されないようなので今後はルチルで追います。