青い鳥より【電子限定おまけ付き】
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青い鳥より【電子限定おまけ付き】

雨隠ギド

青少年は青年に、大人は素直に2組のその後

ネタバレ
2021年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『青年発火点』の続編『青い鳥より』と『火傷と爪痕』の続編『君で最後』が収録されています。
『青い鳥より』:付き合い始めて7年目、社会人となった山隈と目白が山隈の甥を1週間預かることになります。甥の為に普段行かないテーマパークに行き、思いの外喜ぶ目白でしたが、家族連れの姿を見て自分達の関係が不安になります。好きという気持ちだけでは自分に自信を持てない目白が、甥っ子の活躍も手伝って一歩踏み出します。
『君で最後』:『火傷と爪痕』の直後、名島の脱稿から始まります。晴れて新作を書き上げた名島ですが、発売日直前に姿を消してしまいます。なんとか探し当てた古賀に、自分はこれ以上はもう書けない、書けなくなった自分のことを好きでいられるかと質してきます。言葉を扱う編集者である古賀は、敢えて「好き」と言葉にしてこなかったのですが、名島への想いを何とか言葉にしようとします。古賀が大切にしてきた言葉が名島と読者に染み入ります。
最後の描き下ろし『君と最後まで』では、会いたくて、でも会いたくなくて、名島と古賀の大人の恋の微妙な距離感が描かれます。
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