男子高校生に憂鬱
」のレビュー

男子高校生に憂鬱

日乃チハヤ

目は口ほどに物を言う、を体感しました

ネタバレ
2021年11月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日乃先生初読みです。
この繊細な画柄とストーリーがとてもマッチしていて心地良い。
主人公 高校教師の桐野は、
ある一人の男子生徒 隼人から強い視線に気付き戸惑います。
ここら辺の心理描写、目線がリアル、とても上手。

2人の会話は至ってシンプル。
なのに
多分自分の事を好きなんだろうと感じさせる瞳。

困りますよねぇ。女の方が好きなんだもんねぇ。
隼人は至って普通の男子高校生ですから。
本当に困るよねぇ……

ぐはぁ。もう、サイッコーですね。
相手が見ていると言うことは、即ち先生も意識してる。フォロー様の言葉を御借りしましてFall in Love恋に落ちる歴史的瞬間を見届けられると言うことですね!
2人の間の目線の先、矢印→が繊細で萌える。

のび太が「ドラえもんどうして目は前に付いているのか知ってる?前に進むため。未来に進む為だよ」うろ覚えですが昔、子供ながらにちょっと納得したんです(笑)

隼人はただただ前を見ていただけかもしれないですね。
そうじゃなきゃ 「カッコいいんだ」 の台詞は出ませんから。先を見ていた訳では無かった。

そして今度は目が合わなくなる。即ち其れは…。


水曜のクロノスタシスも想像以上の素晴らしい作品でした。
ページ数少ないのにキュンキュンした。
詩情的な2人の空気が良い。
中々このような作品が描ける作家先生って少ないですよね。作家買い決定です。
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