春雷と蜜
」のレビュー

春雷と蜜

劣情

分冊版で揃えたけど買い直し!

ネタバレ
2021年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●描き下ろし(タイトルが『蜜月』とは…)もあるし、カラー完全収録(すごく印象的なカラー画なので)もあるし、単行本まで待てばよかった…と後悔している作品のひとつ。機会を見つけて買い直します…(→買いました)。画面に引き込まれ、ページを繰る手が止まらなかった。二人はどうなってしまうのだろうか…と、祈るような気持ちで読み進めました。
●残酷な出来事で離れ離れになる二人。ヤンはユエンの幸せだけを願っていて、闇社会に落ちた自分はもう必要ないはずだったのに、ユエンと接するうちにそばに在りたいと思ってしまったのだろうか。時折見せる心の声がかわいい(「今のオレ?」とか…)。
●ユエンはずっとヤンを待っていて、でも自分は幸せになってはいけないと思ってる。だから男娼の仕事をしてたんじゃないかな。自分は汚れたものだと思っているから。でも優しい青柳に惹かれて…ユエンがヤンではなく、青柳を青柳として求めたシーンが印象的でした。
●終盤で、もう少しで幸せを掴みそうなヤンが撃たれたシーンは某漫画を彷彿とさせ、ヒュッと息が詰まってしまった。なかなか目覚めないヤンの病室で、過去に施設で起きた出来事と同じようにユエンが襲われる。ヤンはあのときと同じように、ユエンを守るために起き上がる…
●子どもたちと四人で家族になる!なんて幸せなエンディング。組織の方は大丈夫なの…?とか思ったりしますが、撃たれて眠ってる間に除名処分とかになってればいいなと…。舎弟のジンはいい子なのでこれからも繋がっててほしいなぁ。これからは幸せな時間を紡いでほしいです。
●(単行本版追記)少しトーンなど加筆されているかな?『蜜月』はその後というより本編直後の一場面でした。かわいくて、二人とも素直で、えっち。電子描き下ろしでは子どもたちに「パパ」って呼ばれてたり…最高でした。分冊版の扉絵(文字がごちゃごちゃ入ってる感じ)も好きなので、どちらも読めて満足です。
●(さらに追記)【番外編】として分冊版の6巻が新たに配信されています!そちらも是非〜!
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