ピンクネオンスペンディング 【電子限定特典付き】
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ピンクネオンスペンディング 【電子限定特典付き】

ひつじま羊

需要ではなく愛で満たされる

ネタバレ
2021年12月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ パラダイスが面白かったので、他作品もポチッ!
『需要と供給と消費』まさにこれがテーマなのかな…
雰囲気は明るいですけど、慎重に考えてしまう作品でした。ショタ苦手な人はおススメしません(描写はないけど…。)

幼少期時代、大人達にチヤホヤされ(モデルのお仕事で)、歳を重ねるとその需要はなくなり、体を売る仕事へ…。どんなものでも、自分を求めてくれることが嬉しかったリンは、肉便器と言われようが、まだ自分に指名があると喜びを感じる人。需要=愛、求めてくれる=まだ必要とされてる、自分を消費してくれてることに囚われて生きてます。本人は病んでる訳でもなく、私には出来ない感情で生きてる。どうしてそうなったのか…親はほとんど出てきませんが、幼い頃から大人達にもて遊ばれ、恋愛も出来ず、ずっと需要に縛られてきた感じがします。必要なくなればすぐ切る大人達にイライラ。もう自分の存在意義が不安定な時に出会った、アラタ。アラタの設定には少し驚きましたが、だからこそ良かったのかな…と。そりゃキラキラした若い子に好きって言われると嬉しいでしょ^_^;素直なリンの心が好きです。

昔の彼氏登場!
沢山経験してきた人なら、ポイってするだろうけど、その世界にしかいなくて、その考えしか出来なくなっているのが辛いな〜。『需要』っていい部分、残酷な一面もあるなと、改めて感じました。
話は戻り……
アラタとの出会いで、需要ではなく、『愛されたい、愛されること』への喜び、本当に欲しいものに気付いたリン。アラタも若いながら男な一面もあり。性欲だけじゃありませんよ!(*´∇`*)
そして昔のクズ男。もっと酷いシーンにして欲しかったなと。甘すぎです!一番過去にすがっていたクズ男でした。
アラタの親とアラタの関係ももっと描いて欲しかったなー。続編ないのかな…。
結ばれたけどこれからの2人気になる〜(*´∇`*)

はぁ〜人の需要って、考えるだけで本当苦しくなる…。けど必要とされたい気持ち、とてもわかる。
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