あきらめポリスはえっちなヒーローが苦手
」のレビュー

あきらめポリスはえっちなヒーローが苦手

ko

ただのアホエロ系ではない?

ネタバレ
2021年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの明るいラブコメが好きで、今作品も作者さん買いです。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計145ページ。ko先生の作品はいつもページ数が少なめな気がするんですが、12/20までセール中なので、気になる方はセールなどを利用してお得に購入できる時にぜひ!
さて、本作品は町の駐在所勤務のお巡りさん・荒巻さん×町興しの一環でヒーローを演じるストーカー気質の勝彌のお話です。勝彌が子供の頃から憧れていた荒巻さんと、念願叶って話ができるようになって…という展開。いつもはもっと頭を空っぽにして読めるアホエロ系のラブコメが多いですが、今回は意外と過去や背景が重かった気が。憧れていた警官が亡くなって以降、あっけない人生に絶望し当たり障りない生活を送っていた荒巻さんが、自分をヒーローだと慕う勝彌と交流するようになって、少しずつ変わっていく様子がとても丁寧に描かれていたと思います。いつものアホエロ系ラブコメに、「救済」の要素が少し入っているのがいつもと違うところなのかなぁと。登場人物も魅力的でした。ダウナー系の警官バージョンの荒巻さんも良いけど、爽やかだった高校生バージョンも格好良い!最後両思いになるんですが、荒巻さんからの決定的な言葉はなし。でも敢えて明白にしないのが荒巻さんっぽいなと思いました。荒巻さんの同僚の峯さんもインパクトありでした!
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