ハツコイノオト
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ハツコイノオト

あめきり

現代的設定とギャップがもたらす反則的萌え

ネタバレ
2021年12月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ある朝起きたらレビューがハツコイノオト祭になっていて、気になって読んでみたら、ガシッとハートを掴まれ、あまりのピュアさにノックダウンされました…
だって、今どきのDKが、同性を好きになった戸惑いや初めて知った気持ちを抱えて、抑えきれないかのようにブログに、瑞々しい文章で日記を綴るなんて、予想外で(あんまりレビューも、作品紹介も読まずに読み始めたので)、それだけでも、はぁ、こんなに切ない気持ちを抱えて生きている子がいるのね、と胸キュン。一体どんな子なのかしら…と思いながら読んで知る書いた本人三条の見た目とのギャップ…。あ、この俺だけが知っている、コイツの気持ち…を共有する読み手の自分…これはね、もうときめかないはずがないわけですよ!
と、ときめいちゃった藤田笑也くんに寄り添いながら、読み進めるものだから、読みながら胸がギュンとなったり、スンとなったり大忙し。この笑也が、「恋って何?」からスタートする子なので、読みながら初めての恋に湧き上がる感情を一緒に味わう中で、主人公2人の気持ちに感情移入して、特に告白シーンでは涙が止まりませんでした…
思えば、これまで読んだBLでは、ぶっきらぼうな男子の心のうちを知るために、心の声が聞こえちゃうという特殊能力を備える主人公が登場したりしていたけれど、こういうブログ(note?)で無表情な子の心のうちが分かるという現代的でリアルな設定が面白い。しかも匿名だと思うから普段は決して表に出さない、心の内側の柔らかい部分を曝け出していたわけで。後半、匿名のつもりで綴っていた日記が特定されてしまった描写、今どきのリテラシー問題も絡めてリアル。そこも笑也が三条を救うきっかけになるわけだけれど、三条のお前知ってたのかよの気持ちも分かるし、その後の告白シーンも感動もので、もう読み終わる頃には瀕死状態でした…。いや、もう反則でしょ、この萌えさ加減は!告白で終わらず、その後の初々しいお付き合いシーンや、気持ちも身体も繋がるシーンまで堪能できたのも嬉しかった☆
ピュアな初恋に胸をときめかせたい気持ちなら是非!一緒にトキメキましょう♬
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