このレビューはネタバレを含みます▼
『みえない友達』大学のサークルで平坂幸四郎が南くんと沖津先輩に引き篭もりになったきっかけを話し始めます。小1の時に友達のゆうちゃんが目の前で誘拐されたこと、でも誘拐の届けは出ていなくて、目に見えない友達•イマジナリーフレンドだと思われたこと。その治療に行った精神科の医師が自分の見た誘拐犯だったことで平坂は外に出られなくなったのでした。けれども身元不明の遺体が発見されたおばけ屋敷で、平坂はゆうちゃんに貸した自分の本を見つけます。ゆうちゃんが実在するのなら助けなくてはならないと、グループセラピーに通い、そこで出会った閉所恐怖症の沖津稜から、ゆうちゃんに会わせてやるから大学に入れと言われ、今に至るのでした。その沖津稜と小説家のイブさんとのお話が、続く『ワンダーフォーゲル』です。相手の考えていることがわかるという、やたら勘の良いイブさんの家に泊めてもらうことになった稜は、ゆうちゃんの数奇な子供時代を語り、そこから二人の距離が近づいてゆきます。こちらはエロありでBLみが深いです。ゆうちゃんの身に何があったのかは謎のまま、2CP+南くんの活躍は『センスオブワンダー』に続きます。