25時、赤坂で
」のレビュー

25時、赤坂で

夏野寛子

絶対ハズレではないが期待し過ぎは良くない

2021年12月29日
私はこの作品が大好きなんですけど、この作品の評価の低い方のレビューを見てみると、「面白かったけど、こんなに人気が出るほどなのかな?」という意見が多いように思えました。絶対ハズレではないですが、期待のし過ぎは良くないかもしれません。

オススメしたいポイントとしては、とにかく絵。絵が恍惚するほどに美しい。それと言葉では言い表せないような、キャラクターたちの切ない表情がすごく好きです。読者に想像の余白を残してくださってる感じが、私は胸を締め付けられたり、いろんな気持ちを掻き立てられて大好きです。

ただ何度も言うように、期待値が高すぎると超えるのが難しくなってしまいます。人気作品は、いろんな層にとっても、なりに押せるポイントがあるから人気になるのであって、狭く深く性癖を抉ってくるわけではありません。買ってみて絶対損ではないはずなので、期待し過ぎずに、やっぱ王道BLってこうだよね、むふふ、くらいの気持ちで読むのが一番この作品を楽しむコツだと思います。

あと2巻以降は、私は絵を見るのが楽しかったし、なにしろキャラクターたちが大好きだったので買いましたが、一巻で猛烈なキャラクターへの愛を育まなかった人は一巻でやめといた方が満足度高いまま終われるかと。
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