黒い翼 ―復讐屋・華―
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黒い翼 ―復讐屋・華―

みなせあきら

復讐するは我にあり

2010年11月16日
ちょっと、粗が目立つかな……。
犯罪被害者の主人公が、ひどい目に遭った人の復讐を代行して、その人が憎しみの連鎖に囚われないようにする、という設定は面白いと思います。
ただ、復讐代行の実行前にわざわざ標的の前に現れて改心を促すとか……いや、標的を殺害すれば死人に口無しで済むだろうけどさ、社会的に抹殺してるだけなんだから、標的が警察の取り調べを受ける際に自分の存在が露見するんじゃないの? 学生の身分じゃ、すぐに足もつくだろうし、いくらなんでも思慮が足らないのでは?
学生×裏×復讐代行という設定と、実際にやってることが乖離していて、なんだかなあ……という感じです。
まあ、「私は憎しみの連鎖に既に囚われている」といった主旨のことを主人公は口にしているので、誰かが強制的に自分を止めてくれるよう、あえて露見の可能性を作っているという解釈もできますが、さて……?
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