呪術廻戦
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呪術廻戦

芥見下々

バトルは迫力あるが、キャラは魅力少ない

ネタバレ
2022年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、人を守る事に命を懸ける主人公ですが、その理由が祖父の遺言だからだけでは、到底、理解不能です。猛獣が愛玩動物に見えるレベルの相手に一般人が向かって行き、喋る指を飲み込みます。自分や仲間の命も危ない状況なのに、家族が悲しんでいるからと、死体を担いで行こうとします。手首が飛ばされたり、指が削り取られても、痛い程度で問題にしません。人を守る為なら、躊躇わずに自死します。ここまで来ると、祖父の呪いにしか見えません。
相棒の黒髪も、最初は突っ張っているのに、直ぐ「あの頃はガキだった」とか言い出します。中三はガキで、高一は大人なのかと(苦笑)少年漫画なので仕方ありませんが、飲酒運転を繰り返して人を殺した奴を助けたくないと思うのは普通だし、自分の子供の性別さえ分からない内に適当な名前を付け、あまつさえ子供を売り飛ばして女と逃げた父親を憎むのは当然で、憎まない事が弟の為と、誘導しようとする姉の方がおかしい。更に言えば、女性キャラに全く魅力がない。というか、性別が女なだけで、中身は全員男です。ヒロインポジションの娘は主人公をパシリに使い、黒髪の姉は、怒ると弟の頭にジュースをブッ掛ける。自分の感情が抑えられなかったのならクズだし、相手の為を思ってやったというなら、一度病院に行った方がいい。一番腹が立ったのが、主人公が謝りながら敵を殺すシーン。相手に許しを請う為か、自分の罪悪感を軽くする為か。明らかに後者であると思えました。自分を殺す相手からの謝罪など、侮蔑以外の何物でもありません。
バトルシーンは、HUNTER×HUNTERやNARUTOに近いですが、迫力があって良かったと思います。
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