このレビューはネタバレを含みます▼
初めての作者さまでした。異種間の番ものは多々あれど、個人的にかなり好きなカップルです。ある事情から同族から離れて傭兵のようなことをしている竜人のジーンと、異世界転移してきた人間の陽翔。ある事情で行き倒れていた陽翔をジーンが救ったことから物語は始まります。はじめは見たことのない大きさで異形のジーンに恐怖心すら持っていた陽翔。それでも助けてもらったからとジーンと関わっていくことでその人となりに好感を抱き、友人として自然と好意を抱くようになります。そしてジーンも異形の竜人である自分に徐々に恐怖を抱かず自然に相対してくるようになる陽翔に友人以上の好意を抱くように。ここで何がいいって、竜人は「匂い」で相手の感情を読めるという設定！何気にフェチズム的な要素が入ることでなんだかエロくもあり、かわいくもあるという美味しさがあるのです。何かと言うと匂い嗅ぐジーン、隠せない陽翔(笑)何を見せられてるんだろう、いいぞもっといちゃつけ！と思わずにはいられないこちらの作品。途中、ジーンの深い想いに切ない気持ちになりますが、きちんと考えて流されない陽翔の強さと２人の絆にあたたかい気持ちになる物語でした。シリーズがあるようなので他も読んでみようと思います！
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