藤原征爾君追悼特集に寄せて
」のレビュー

藤原征爾君追悼特集に寄せて

吉池マスコ

タイトルのインパクトで。

ネタバレ
2022年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元々エロ忍者的な作品で知っていた作家さんだったのとセールだったので購入✨
タイトルの通りでちょっと辛い系なんですが・・・・それでも最終的には、生きてる人は「時を止めずに生きていく」という感じだったので決してネガティブな内容ではなかったと思います。
たった3作で小説を書くのを辞めた元カリスマ小説家:薔田(そうだ)と、その恋人であり現売れっ子小説家:藤原、そして薔田に憧れて雑誌社に就職した、藤原の編集担当:宮本との、人間模様・・な感じです。
基本は宮本目線で描かれていますが、藤原が亡くなったあと、薔田と藤原との出会いから亡くなるまでを薔田目線で描いています・・・これはちょっと切なかった・・・・でも藤原がきっと幸せな中で亡くなったんじゃないかと思われる最後の笑顔のシーンがあって・・・凄く脳裏に焼き付きましたね・・・忘れられないシーンでした・・。藤原の家族環境などを考えると、早すぎる死が悼まれます・・・。
だけれど残された人達は生きていかねばならないわけで。乗り越えなければならないわけで。でもそれには時間が必要で。そして進んでいかねばならないのです。
そんな作品です(^^
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