真夜中のオルフェ
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真夜中のオルフェ

ビリー・バリバリー

深層心理の闇から抜け出る

ネタバレ
2022年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の美しさに惹かれて・・・しかもセールでお得に購入出来ました♪
眠れない男、藤峰は「眠りたくない」理由があった・・・・結構深~いお話しで、ただ単純に「眠れない」でも何故か同じ会社の和深の声を聴くと眠れる→しばらく同居・・そこにラブ?・・・だけではない事が徐々に解ってきます・・・はじめはちょっとコメディっぽく、でも段々と心理的なシリアスなお話しになっていくというね・・いや~すっかり惹き込まれました✨藤峰も何だか可愛らしいし(三十路なのに(^^;)枕を抱きしめながら和深のマンションまで向かう姿が・・・抱きしめたくなりました😄惚れてまうやろ~~~!!そんな可愛らしい場面もありつつ・・・過去の悲しい出来事から抜け出せない藤峰の光が・・・和深の優しさと無条件の愛情で・・まさに救世主のようでしたね。夢がリンクして・・っていうシーンも何か解るなぁってなりましたね・・気持ちが少しプラス思考になってイメージを変える事が出来た瞬間って感じでした(^^やっぱり精神的に弱ってる時、人に寄り添ってもらうの大事・・ですね。ましてやそれが恋人なら尚更・・・
スピンオフの形で藤峰の父にもスポットを当てているのですが・・・・そう、悲しいのは藤峰だけでは無かったし、その悲しみ(あの部屋)から抜け出せなかったのは父も同じだった・・・っていうのまで描いて頂いた事で、初めて親子2人が悲しい出来事は悲しい出来事として捉え、だけど楽しかった思い出に対してもきちんと向き合えるようになった気がして・・2人が進んでゆけて良かった・・・と涙しながら思ったのでした。とにかく厚みのある、素晴らしい作品でした✨前々から作家さんのお名前は存じ上げてましたが・・・ハマってしまいそうです(^^
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