優駿の門GP
」のレビュー

優駿の門GP

やまさき拓味

門シリーズ全部読んでいますが

ネタバレ
2022年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ もう大好きなんですけど。
長過ぎて齟齬が…。
相変わらずお馬さんの絵は本当に神業です。

でも優馬くん達いくつよ今!?
サ◯エさんやま◯子ちゃんのように物語の時が止まっているのはアリでしょう。
でも、源じィは年老いて色々不自由になりつつあり、アルフィーセカンドで復活した俊輔騎手の息子さんの俊一くんは騎手になってバツイチになって、幼稚園児の息子さんを三石元調教師とおいちゃんに預けているというほどの話の流れから2、30年経過していそうです。
ポンコもボムクレイジーも長生きしてんな!(それは結構!)優馬くんが少年時代に競馬学校で出会ったアルちゃんなんてもう妖怪では?!

そしてチャンプに人間語で思考させては駄目でしょ!
今までは馬の仕草や表情で描かれていた事が独白になっていてちょっとがっかり。

以前は優馬くんのおじいちゃんとして扱われていた源じィが伯父さんになっていたり、この作品の中でも俊一くんが信一くんになっていたり、
編集さん何やってるんだろうって感じ。
ちゃんと細かくチェックして欲しいです…
そしてお話が異常に細切れ。8ページとか10ページとか。
本誌掲載時にどうなっていたのかは存じませんが、リアタイで読んだ方はテンション維持が大変だったのではないかと思います。
でもハイライト有馬記念のシーンなどは実験的な表現で脳内和太鼓状態でした。かっこよかったです。

前作「チャンプ」で三代目成章さんに騎手としても人間としても一流だと言われていた優馬くん、
ずーっときな子ちゃんを縛り付け続けてアメリカにまで連れて行って、現在は七色浜に閉じ込めて源じィを世話させて元婚約者どころか"優馬に想いを寄せているようだが…"じゃねえよ!
それが一流の人間のする事か!と思いました。

それでもやっぱり馬は魅力的なので、これからも読んでしまうでしょう。
主役は競走馬と言われればそれまでですし、その部分は心から素晴らしいと思います。
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