このレビューはネタバレを含みます▼
記憶障害のせいで一日の記憶がリセットされてしまう男の子の話なのですが、その主人公の男の子が結婚した意味が一番わからない。奥さんは記憶障害を抱えていることを承知の上で結婚したのに、愛を育むことの出来なさに何故苦しむ?一日で記憶がリセットされてしまうんだから、当たり前やろがい。最初から分かってたことやろがい。というのが正直な感想。そんでもって完結の仕方も、その奥さんのことを忘れておしまい。それでいいの?なんか、全部が腑に落ちない。
でも背表紙で「俺の恋はあの童話よりは贅沢だ」という言葉は凄く綺麗だと思います。午前2時まで君といられる故に、あのかの12時がタイムリミットで有名なシンデレラよりは贅沢だ、と言っているその発想力に胸がときめく。節々の言葉選びが綺麗。そこだけはプラスなので星ふたつ。