このレビューはネタバレを含みます▼
キャラも可愛いし世界観(ジ○リの○ピュタを思わせるような世界観)は好きですが、レグに頼りすぎているリコにイライラします。
知識は人一倍あるので、危険な場所だと分かっているはずなのに、何も技術を身につけないまま、ただお母さんに会いたいという気持ちだけで無謀な旅をするリコの身勝手さや、レグの優しさや強さに甘えきってる感が見ていて腹立だしいです。
弱いのに(自分で解決できる能力がないのに)行動力は人並み以上にあるとかトラブルメーカーでしかありません。
そして、リコに何か技術を教えるわけでもなく「リコを頼む!」とレグを頼りにしてプレッシャーをかけまくる周りにもイライラしました。
読み進めていくうちに何かしらの成長があるのかと思い10巻まで読みましたが、これといった成長はなく……白笛を吹いてレグを強化できるようにはなったのですが、白笛はリコの人柄で得たものかもしれませんが、なにか努力したわけでもないし……
リコのお母さんは単身でも強いので、そういう血筋があるのなら、せめてもう少しリコも努力をして鍛えてから挑戦するべきだったと思います。
ピンチを救うのがだいたいレグなので、もうほぼレグが主人公です。成れ果ての村編ではリコの存在が無さすぎて存在忘れかけてしまうほどでした。前半はそこそこワクワク感などもあり、楽しく読めたのですが、後半はこんなお荷物(リコ)がいても6層までいけちゃうなんて、アビスの大穴も対したことないんだなって思ってしまってつまらなくなりました。絵柄や設定が面白いだけに主人公が勿体無いなぁ~という感想。話題性もあり評価も良い作品なのですが、全巻買って後悔しました。