ツタンカーメン
」のレビュー

ツタンカーメン

山岸凉子

ワクワクします

ネタバレ
2022年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ まだ1巻までしか読んでいないのですが、古代エジプトの遺跡の歴史や発掘・盗掘の経緯も知ることができ、勉強になりました。そして山岸さんの作品らしい、人知を超えた不可思議な現象のシーンもアクセントになり、話の展開がおもしろいです。
あの有名なツタンカーメンの王墓の発見・発掘がどのようになされるのかと興味が湧き、続きが読みたいです。

最終巻読了後
本当に気の遠くなるような、根気と偶然の出来事(同じロマンを分かち合う出資者や考古学者、協力者の存在、この作品ならではの不思議な出来事も含めて)があって、王墓が発見されたのだなと感じ、思わず深いため息が出ました。正式に発掘調査を開始するまでの期間、発見してからの遺物を傷つけないように調査や記録する作業、お披露目や報道関係での出来事などが色々と細かに描かれており、主人公達の日々の気苦労も伺えました。
墓や宝物など細やかな描写でありながら、全体的に専門的になりすぎず、登場人物達のコミカルなやり取りもあり、読みやすいです。今こうしてツタンカーメンのあの黄金のマスクや秘宝が見られ、本来の王墓にミイラが納められているのもハワードさん達のおかげなのだなと納得しました。
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