外村探偵社の招かれざる客
」のレビュー

外村探偵社の招かれざる客

草間さかえ

そこには愛しか無い

ネタバレ
2022年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の同級生、学生時代は関わる事は無かったけれど無意識に互いの存在を気にしていて。数年後、探偵事務所の受けが依頼主に頼まれて再会。

あ〜〜。もう素晴らしい世界観。
冒頭の設定は最悪なんですよね、受けはセ/フレがいるわ、攻めは女性からお金を借りてるわ。
ま、あっという間に吹き飛びませますが。

高校から受けがゲイである事を、攻めは只1人だけ気づいていた。家庭環境から転々と引っ越し、女性たらしだった攻めが、根っからの真面目で優しくて人が良い恋愛に不器用な受けにどんどん惹かれていくのは
当然ですね。攻めが知らなかった大きな愛情や情を、口は悪いけど受けが持ってた。
攻めも基本良い人間で、探偵事務所が向いてますね笑
ラスト、受けのピンチにあらゆる手段で鉄パイプ持ち
助けに走った攻めが、飄々としいるいつもと真逆で
行動で愛感じました。
不器用で攻めには直ぐに怒りっぱなしの受けですが
駄々っ子を宥める様にあっさりと毎度えっちに流され。
病気かと心配するほど性欲強過ぎ攻めが、宥めながら
するするとあっと言う間に剥かれる受けとの毎日のえっち。最高です。
商店街の人にも、依頼主も関わる以上は誠実に仕事そ
して人としての優しさが出てくるので、仕事面もページも楽しんで読めました。

台詞のひとつひとつ、2人の言葉の掛け合いや
テンポが、沁みる様に面白くもあり、お互い絶対好きでしょ、と伝わる。漏れてます。
ストーリー、キャラ、台詞のセンスとそれを生かす間
と。2人が作る空気感。素敵過ぎて脱帽っ

きっと絶対シリーズの第1巻目だと、願ってます!!
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