すんで、みつけて、きらめいて【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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すんで、みつけて、きらめいて【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

青梅あお

すっごく好き❤️

ネタバレ
2022年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。青梅先生の穏やかで優しい作風が好きです。
澄みきった川面に太陽の光が反射して、キラキラと目映く煌めくような、また、雲1つない澄みわたる青空が似合うような、そんな清々しいアオハルに心が洗われるようです。タイトルがぴったりですね。
幼馴染みの二人が、ちょっとした行き違いでケンカをしてしまった幼い頃。どちらも大好きだから悪気はなくて、でも素直に謝れなくて、お互いが傷ついてしまったね。そのまま仲直りの機会を失くして、下の名前で呼びあってた二人がよそよそしく名字で呼ぶのが哀しく見えた。それでも、相手を気遣って思いやる二人が優しくて…素直になれたら…
澄哉(すみ)は央良(あきくん)の事を名前で呼び掛けようとしたのは、きっと澄哉はずっと待っているに違いなかったと思うのです。おとなしい自分と仲良くしてくれる央良が支えだったから…。うぅ~、もどかしい…。央良も、自分さえ素直に謝りさえすれば、元の幼馴染みに戻れる事はわかっているのに…このあたりが思春期の男の子らしいね。モヤモヤとモダモダとちょっぴり切なさと。
二人の距離が少しずつ、少しずつ昔のように近づいて、素直になれた央良。それがすごく嬉しい。
「あきくん」と優しく呼ぶ澄哉が温かい。「すみ」と呼ぶ央良が嬉しくてたまらない。
大切な思い出と共に取り戻した友情。
その喜びが急速に心の距離を縮めながら、気づいていく新たな感情と芽生えた恋にドキドキです。素直になれば心も晴れ渡る。見えなかったものが見えてくる。央良は自分の感情に驚きもあったかもしれないけど、澄哉はずっと央良の事が好きだったような気がするんですよね。ケンカ別れしてしまったけど、そっと大事に温めてきた恋心。はぁぁ、ぴゅあぴゅあな恋に心も踊ります。
お互いに気持ちを伝え合うのさえも初々しくて可愛いんです。初ちゅうのシチュエーションも好き。モォ、澄哉くてば~。きゃ~。なんだろ、照れるわ。
その先を期待してしまう二人のドキドキに、見てる私も胸が高鳴りどっきどき。
なんかね、大好きーーーってのが伝わってくる。
とにかく可愛い。初エチのゴムの取説あるのもウブさにノックアウトです。
初めて好きな人と繋がれた幸せに涙しちゃう澄哉が愛おしい。もっと、もっと、幸せになれ~。
素敵な恋に癒されました。
もう1つの新作はオメガバースのようで、こちらも楽しみです。きっと優しいのでしょうね。
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