臆病者に花束を
」のレビュー

臆病者に花束を

井ノ宮みや

じんわり染みてくるよう…

ネタバレ
2022年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ デビューコミックスとのこと。とても丁寧に描かれているなと感じましたし(緊張感も伝わってくるようでした)、あとがきを拝見して、作者様のお人柄が作品に表れているなぁと、思いました。
最初は全体的に硬さが気になったのですが、墨染のキャラといい具合にマッチして、「あ、こういう人、いるかも」と、墨染と八瀬のやり取りを楽しんでいました。
フォロー様仰る通り、墨染の変化がとてもいいですよね。そう思うと、やっぱり最初の硬さは狙っての硬さだったのかな…💦プラネタリウムを境に、墨染さんの表情筋が生き返った~✨2人でピアノを弾くところもジーンときました。
「臆病者」なのは、2人とも。「臆病者」って、1人で勝手に怖がっている風にも思えてしまう言葉ですが、「失くすかもしれない」「一人ぼっちになってしまうかもしれない」という思いは、少なからず人を「臆病」にさせてしまうよな…と2人のやるせない気持ちに触れ、切なくなりました。
それでも、「伝えたい」と思った2人の真剣な想いが私にも伝わってきました。聴こえないはずの「音」を感じられるシーンが、とても好きです。
そして、溺愛甘々ラブラブな2人(特に墨染さんね!)が良い~。
八瀬の友達もいい子だったな~。チョイ出ですけど、ちゃんと八瀬のこと見てるな~と、そんなところにも嬉しくなりました。
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