屋根裏部屋の公爵夫人
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屋根裏部屋の公爵夫人

林マキ/もり/アオイ冬子

いいね順だと低評価だけど…悪くないと思う

ネタバレ
2022年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 年1ペースで新刊。次はまた1年後なのかな?
すんごく待つのは長いけど、新刊出るたび1巻目から新鮮な気持ちで読み返せてそれはそれでお得かも。
内容も傷物(未遂だけど貴族社会では噂=真実となりやすいが定説で、上手く立ち回れなければ払拭は難しかったりと王侯貴族的なよくある流れだと解釈。で、結果誤解は拭えず)の伯爵令嬢オパールと他の女(ステラ)を大切にして妻を蔑ろにする無知な公爵ヒューバード、そこに追従して奥様を邪魔者扱いする公爵家の残念な使用人たち総出での冷遇からスタート。ムカムカするーーー!!
とりあえず婚姻関連のお話と、プラス領地運営のお話がうまい具合にミックスされてます。ただし溺愛や恋愛キャッキャッ的な雰囲気は今の所なし。そこはちょっと寂しい。
でも、強く賢く優しさも決断力もあるけど弱いところもちゃんとある主人公がとても魅力的で、キャラそれぞれの性格等がストーリーのスパイスとしては不可欠で良くも悪くも上手く振り分けてあると感じる。嫌な奴にしっかり嫌悪感抱ける方が物語が盛り上がるので。絵も丁寧できれいです。
2巻では、これまで悪態ばかりの使用人や公爵、女主人もどきへしっかり現実を突きつけつつ救いの手も差し伸べて、本人たち自ら判断させることで区切りをつけさせて、その後冷遇したり罪を犯した人たちからの信頼をコツコツ築き上げる過程も読んでて気持ち良い。
3巻目では領地運営とお金の話が中心。
一気に3年後、更に4年後…と、合わせて7年分お話が進むので領地運営系の難しいお話だけで無駄にジリジリ話を引っ張られなくて飽きずに読めてよかった。
恋愛系の方はステラを過保護に守り過ぎて盲目的だったヒューバードが、なぜか数年(3年後の時点でオパールを見つめる視線に熱こもってるし、更に4年後はもっと熱い!)ですっかりオパールに惚れ込んでるようだけど何があった⁉︎
ステラには会いに来てないようでキレてるし(内心ザマァと。ステラの太々しさと猫被りが大っ嫌いだったから)、オパールは全然そのつもりなさそうだし、クロードの方が心配みたいだし、どうなるのかな?
とりあえずもう少しヒューバードに何があったのか、そこんとこもっと欲しい(笑)そもそもステラのことは大切な妹としか見てなかったようだし。
と、たった3巻だけだけどまだまだレビュー書けるくらい面白いです!
あ!トレヴァーがイケオジすぎて最高です!!!
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