獅子と明星【電子単行本】
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獅子と明星【電子単行本】

湯裸

面白くなりそうな要素はたくさんあったけど

ネタバレ
2022年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 思ったよりもオメガバース味は薄いなというのが第一印象です。
受けがヒートを気合いで何とかするのは「メグミとツグミ」っぽくて珍しくて、好きな設定ではありました。

以下、突っ込みというか読みながら悶々としたことを書きます。長くなります。

真望の初登場シーンは、何か受けと同じような狂気を帯びてるような感じで色っぽくてかなり期待したのですが、その後の真望はちょっと自分の期待とは違ってました…。何でわざわざ拾った注射器嘗めさせたかな。いい演出だったのに、もったいない。
その後は、銃で明を打つまで優しいお兄さんでした。受けへのえこひいきもモロすぎて、真望の幹部としての姿勢が部下の立場からすればなんだかなぁ…って感じです。

それとオメガバースの基本的な設定として、ヒート中のエ○チの最中に首筋を噛まれないと番にはなれないのでは?刑務所のトイレで指突っ込んで噛んだくらいでは番成立ではないですよね?
そしたら真望が出所して最初のエ○チの時に噛む描写があった方が、よりドラマチックだったんじゃないのかなぁ。

もう1つ、薬に手を出して破門になった明と真望の過去描写、真望のモンモンが見えてる描写もあったし表情も虚ろだったので、薬盛られて無理やりされてたのかな?とか胸がざわついた(ワクワクした)けど、そこも後で明らかになるのかと思ったら肩透かしだったし。挙げ句の果てに明は腹打たれて死にそうになってもあんなにケロッとしてまた真望に会いに来ちゃって、ビックリでした。

攻めと受けが父親が同じ義兄弟かも…なんていうBLあるあるネタまで投下されてて、それもサクッと解決。

設定盛るだけ持っといて、それをうまく生かさず忘れられちゃった感が大きくて、読後モヤモヤしちゃいました。

割引で買えた分、マシでしたが。辛口ですみません。
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