バケモノの花嫁【電子限定漫画付き】
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バケモノの花嫁【電子限定漫画付き】

秋久テオ

優しいバケモノ

ネタバレ
2022年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人外ものの中でもかなり好きな作品。狐族であるヒナタは生まれつき九尾で紅目を持っていて同じ種族からもバケモノと言われていた。表向きは敵対している狼族との和平のためにヒナタは嫁ぐのだが、本意は争いを起こさせるための刺客だった…ある意味仲間内からの厄介払いである。不遇な美人狐のどこにもぶつけることの出来ない気持ちが痛々しいです。嫁いだ先の夫となる暁夜は最初こそ荒々しく傍若無人かと思いましたが、こちらはこちらで切ない…。読み進めるほど明らかになっていく真実。全てを読み終わって、暁夜の想いを知った上で再読したらまた見え方が違って一気に切なさが増します。作者様が1番描きたかった朝日のシーン…太陽に照らされたヒナタが美しくキラキラしてる反面、その陰にいる暁夜が一瞬にして喪失感を背負ったように見えて泣きそうになりました。種族が違っても、バケモノだと言われても、同じ生き物に違いないはずなのに…うぅ涙。それでも結果的にはハピエン!お互い特別な存在になれたわけです。描き下ろしでは、広い世界を2人で知っていく喜びが溢れてます。そして暁夜の溺愛ぶりが最高にキュンですよ!面白かった!
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