このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いですが、どの作品も期待以上に満足させていただけるので、安心して購入することができます。今作は特に題名が素晴らしい!読みながら、納得してしまいました。「犬」そのものの岳が、猫派なのも笑えます。でも、岳の幼い頃の話が余りに切なくて…もちろん、その分、一弥と出会ってからの幸せが、より強調されるのですが。ただ、その辛過ぎる環境から、誰かに助けられたのではなく、岳が自らの足で抜け出したのが救いでした。「幸せは誰かに与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの」を実践した岳。そんな岳に「与えられる幸せ」を教えてくれたのが一弥で。腹を括ってからの一弥が、岳への執着(とりわけ当て馬が現れてから)が増し増しになっていく様子に、キュンキュンしっぱなしでした!