このレビューはネタバレを含みます▼
何年も前に購入した本です。あまり売れていない漫画家が保証人になってしまって借金を押し付けられてから、将来の伴侶となるヤクザ稼業のケンゴに出会い、そこから、済し崩し的に関係が始まります。
お互い異性として好きと気づかないまま、言えないまま、言わないままなのに、絆が深まる感じが奥ゆかしくて好みな話です。
お互いの欠陥を補い合える共依存にならない自立した不思議なカップルに見えたのは、絵がアッサリしているから、ドロドロ感が出てこないのかな?ストーリーはエグかったりするのに。
キャラの人間性にリアル感があり引き込まれます。
漫画家を目指して離れた実家の優秀な兄に劣等感があり苦手だと言いながらも、ついつい甘えて頼ってしまうところとか、話のところどころに、人間あるあるなシーンが挿入されていたりするので、共感します。
最後は結婚してくれて良かった。
今でも、たまに読み返してしまうくらい好きです。