窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション
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窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

水城せとな

名作

ネタバレ
2022年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 539p。窮鼠はチーズの夢を見る、俎上の鯉は二度跳ねる、番外編[ハミングバード・ラプソディ] 収録。
大学生の時、片恋をした相手を忘れられず仕事上の縁から自ら関わりを持ち執着する今ヶ瀬。ノンケである大伴は受け入れられる筈も無いのに「流され侍」となり深みにハマっていく。私自身、異性愛者である為、大伴の受け入れられない様子も良く分かり、また、流される様は理解出来ず…
一途に大伴を想う今ヶ瀬のことは切なく頑張れと応援する気持ちになり、この話の中では2人が上手く行くように願いながら2人目線で観ていたのですが、たまきちゃんの立場からみたら、とんでもない2人なのです。結婚する前に決着して良かったよ、たまきちゃん。
2人が自身の気持ちを負の部分も吐き出してお互い歩み寄っていった終盤が本当に胸に刺さります。
はじめてBLというものを意識して読んだ作品ですが仲々にヘビーで腐の道に転がり落ちました。
レビューにあたり、再読しましたが、やはり、重く、BL(少女マンガ枠ですが)の葛藤が素晴らしく表現されていたと思います。
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