わたしの美しい庭
」のレビュー

わたしの美しい庭

凪良ゆう/植田たてり

1巻完結

2022年2月10日
あらすじを読んだ限り、物語がよく見えて来ず
とりあえず読んでみました。あらすじは、ほんの序奏で
現代社会のレールから外れ苦悩に心を痛ませ、それでも
生きていく人達の物語でした。

いちいち傷ついていたら生きていけない程、世の中は
世知辛く、真面目な人程些細な言葉も受け止めてしまい
がんじがらめに縛られていまい、落ちて壊れていく様
がリアルに描かれていて胸を打ちます。
家族、友達、恋人、会社等の人間関係に疲れ、ほっといて欲しいはずが、結局は人に癒され元気を貰う。
そして、元気になった自分も又知らない所で人を癒す。
心に荷物を持ちすぎると壊れてしまい、無さすぎると
人寂しさに失敗もする。
誰にでも隣り合わせに持ち合わせる感情がリアルに描かれてあり、素の自分を受け入れ弱さを認めレールから外れた
カッコ悪い自分さえも人生と受け止め生きていく。
幸せの呪縛に人は、病んでいくのか。
レールから外れた先の幸せとは?

タイトルや表紙で素通りされそうですが、凪良先生のラノベを
楽しんで読んでる方にも、凪良先生のお家ゲイが発揮されているので、お勧めです。
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