カランドカラメル【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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カランドカラメル【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

雷ちゃ~ん❤️

ネタバレ
2022年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『カム トゥ ハンド』が大好きで、次回作を楽しみに待っていました。もう、世作品好き~。優しい空気感に包まれて、心がほっこり温かく、優しい気持ちになれる心地よさ。癒されます。
調べてみるとカランド(calando)は、クラシック音楽用語の1つで、イタリア語で「和らいで」の意味を表すそうです。『ほろ苦さが和らいでいく』イメージで描かれたとか。ちなみに書き下ろしのアントルメはフランス語で、ざっくり言うとデザートかな。
物語としては、決して心を揺さぶるような劇的な出来事があるわけではありませんが、テーマを貫き終始、優しく穏やかに恋が紡がれて行き、それが本当に心地いいんです。
突然のトラブルで、代理で家事代行に出向く大学生・洋太。とても気遣いの出来る頑張りやさんでいい子です。依頼人は音楽家・沙月。ふわふわとして、いつもニコニコ朗らかな彼。この作品の柔らかさは、きっと彼が放つ空気感が大きいかもしれません。良いにしろ、悪いにしろ、天然人たらしなところがありますね。
お互いに居心地の良さを感じて、まだ会いたいと思うような節があり、恋の芽生えにワクワク、ドキドキ。それでも一歩踏み込めない二人の距離にジレジレとしちゃいます。それが恋の楽しみだ。
洋太の可愛い小さなウソが、気持ちの表れで、そのウソが嬉しい沙月もまた心を動かされているのが、じんわりと伝わって来ます。ニマニマですよ。
ただ気がかりは、仕事の上での『条件』。
ウソをつくほど会いたくて、条件を守れなくなってしまった洋太の気持ちのほろ苦さが、ちょっぴり切ない…
恋に一歩引いていた沙月が動きだし、恋の甘さに変わった展開にキュンとなるのですが、あと一声!
あともう少し、ドラマチックな演出が欲しかった気がします。
そこからの恋人編は、可愛いイチャこらと、それぞれの目指す道が開けて行きますが、多少の出来過ぎ感は否めないかも?それでも、きっかけは何であれ、自分のやりたい事が見つかって、それが同じ方向へ向かって行けるなら、そんな幸せな事はないと思います。共に過ごせる時間を大切に、二人三脚で邁進出来たら言う事なし!いつも隣に大切な人がいる幸せを感じながら頑張れそう。
初めてのエチは二人らしく、優しい時間で幸せ感じました。
そして!一番興奮したのは『カム~』の雷ちゃん登場にビックリ。大好きな可愛い雷ちゃんにまた会えた~。嬉しい~。もっと色々出没して~。
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