夜が終わるまで
」のレビュー

夜が終わるまで

西田ヒガシ

白昼夢という言葉を改めてググってしまった

2022年2月13日
白昼夢(日中、目を覚ましたままで空想や想像を夢のように映像として見ていること。また、そのような非現実的な幻想に耽ること)
が一番自分にピタッときた言葉でした。
日浦と影山は無意識下ではずっと強く求め合っていて、生死の境で覚醒したまま幻を見せ合っていた。
生写しのような影山の弟は実は影山とたいして似ていない(周囲の人もそう言っていたように)。白昼夢から覚めた後、それぞれ元の生活に戻った為その後登場しない。
というのが自分の解釈です。読む毎、人によって違う解釈になると思うけど、そこが魅力的な作品だと思います。
夢と現実の狭間で抱き合う日浦と影山が官能的で、エロスです。
最初見分けがつかなかった影山兄弟。目付きの描写だけでの違いの表現。自分を見る影山
を思い出して、徐々に影山の気持ちに気がつく日浦。西田先生すごいー。感無量。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!