【全7-10セット】王妃のプライド2【イラスト付】
市尾彩佳/氷堂れん
このレビューはネタバレを含みます▼
序盤というか一巻の殆どはヒロインにとって辛く悲しい事しかなくて…可哀想で😓かつての敵国に嫁ぐ若干12歳のヒロインに対し、周りの大人が行ったあまりに酷い仕打ちに涙が止まりませんでした。まだ子どもであったヒロインに城の者達は腐った食事を出したり、馬鹿にした暴言の嵐と心無い仕打ち。国の民にさえに疎まれ蔑まれ、嘲笑の対象にされ揶揄されて。それに気付かず6年もの間、ある意味放置して関心も持たず部下に丸投げするヒーロー。(そんな鈍感国王で大丈夫か?と疑問が沸き上がりました。)ヒロインは笑顔を封印し本心を心の奥底に沈め、感情を無くし…そうしなければ命を繋げることさえも出来なかった。それにしてもヒロインの聡明さと先見性には驚く。ヒーローも王になったばかりでヒロインを思いやる事が出来ず目を背けていた。しかし遅ればせながら、ヒロインに向き合う事で自分が犯した罪の重大さに打ちのめされてからは、ヒロインに対して真摯に向き合い、悔いて、心を砕いて慈しみ、愛し、庇護しようと必死で。とても長い物語でしたが、まだ続きが読みたいです。
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