3番線のカンパネルラ
」のレビュー

3番線のカンパネルラ

京山あつき

本当の幸いを人生という電車に乗って探す旅

ネタバレ
2022年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 優しいDKをカンパネルラに、勤め先をGIOVANNIに、通勤電車を銀河鉄道に。
マンガ作家さまに宮沢賢治好きの方が多くいらしている気がしています。
いいですよね。夢見るようでありながら人間くさい弱くて優しい世界観。
。。。
思いっきりネタバレしますが、表紙絵のDKカンパネルラとはくっつきません。
なのに何故タイトルにまでなっているのか?
それは主人公、加納が人生丸ごと救ってもらえるくらいの影響を受けたからです。
銀河鉄道の夜のカンパネルラと同じように、孤独な世界の中の唯一の優しさを、この名前も知らないDKくんにもらい続けて、未来を生きられるようにしてもらったからです。
そしてカンパネルラは他者を幸せにして電車を降ります。
。。。
それはさておき、萌えポイントいっぱいありました。
加納が店長にもらった缶コーヒーと清涼飲料水をずっととっておくトコとか、店長がキャバクラ行ったのがイヤで拗ねてた加納を可愛く思うトコとか、退社後に店長が追いかけてくれないかとゆっくり歩いてるトコとか。
他にも些細な事なのに、とてもキュンってなる所がいっぱいです。
サイコーのキュン死場面はやっぱ店長と一緒に電車に乗ったあのシーンです。
手に手を取り合った2人を電車の外から見るカンパネルラ。
ホントにロマンチックです。
…からのレロレロえちシーン。…からの一連の場面。
加納の幸せをキュンキュンしながら見守り隊に参加していました。
。。。
幸せに生きるって、誰かと同じ車両に乗って旅する事というなのかな?と考えた作品でした。
局部は見えない構図でした。
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