このレビューはネタバレを含みます▼
SF(すごくふしぎ)だそうです。ん?
特殊臨床慰謝体モカリノタマラピッってなんですか…。
このもふもふに癒された方がいいよ人間!って惑星外生命体から心配されるほど精神的に疲弊しきった世界。SF〜。
もふもふに癒されるってどういう状態なんだろうか、
傷ついた精神を慰め癒す。
原因になった出来事の記憶や環境から遠ざかったり忘れる事以外にそれが出来るなら大したもんです。
まだまだ謎がいっぱいでこれから明かされるんだろうけど、完治ではなく寛解を目指すための存在っていう所が急に現実突きつけてくるなって。
ヘビーでグロい部分が多い世界観、印象的だったのがトリくんのお話。
もふもふの存在、謎の宗教、言葉で人は救えない。
私が読んでいて人間のどうしようもなさにモヤモヤした三大ポイント。
それに対して言った言葉ではないけれど、「せめて死んだ人が生き返るとか…それが出来たら奇跡と認めるよ」というトリくんのセリフ。
奇跡なんて起きないけど大丈夫。トリくんの考え方いいな。何かに依存しなければ生きられないのも人間、でも奇跡でもなんでもない小さな光を見つけて大丈夫って思う。そうやって生きていけるのも人間だったなって思い出させてくれた。
ま、そう思った後の展開が謎過ぎてまた混乱するんですけど…
不思議設定のヒューマンドラマ、この1冊だけでも楽しめるね!と思ったけどそれだけではない予感?これからの展開が怖い!
最後まで追いかけたいと思いました!