もういちど、なんどでも。
」のレビュー

もういちど、なんどでも。

阿仁谷ユイジ

きゅんきゅんきゅんきゅんうるせえんだよ

ネタバレ
2022年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 事故により多郎との出会いから今までの2年間を全て忘れてしまった貴博。
高校生時代の積み重ねが全て消えてしまい更にノンケ×ゲイと言うハードル。
しかも恋人だったと言う事実も話せない。
多郎に出来ることは、ただひたすら信じて待つしかない。これは辛い。
多郎がギャグではぐらかすのは全て自己防衛なんでしょうか。泣くギリギリの顔になるのが余計切ない。

早く思い出しなさいよ!と思うのですが、やはりノンケの壁。軌道がずれていきます。夢では少し思い出しているのに。そっちじゃ無いのよー。

プロローグ「絶体に見つけるから、そしてまた多郎を好きになる」がキーワードです。
忘れているはずなのに、まるで記憶喪失前とリンクさせるような行動、台詞。
頭では忘れているのに、心はきゅんきゅんきゅんきゅん煩く求めている。理性が抑えられない。水が少しずつ沸騰するように、エッチも熱量を帯びていく。
ストーリーの沸点が越えた様なタイミングでビデオの台詞を被せるのは感動しました。

レビュータイトルは帯にも使われた「きゅんきゅんきゅんきゅんうるせえんだよ」が表紙と相まってとても良かったと思います。
フォロー様が仰ってた扉絵を最後また見返すと更に心に残りますね。
何度でも、何が起きてもどこにいても好きになる。
これ以上の証明は無いなと思います。

番外編はリバってました。これは先生の平常運転ですか。いやぁ初読みでしたのでビックリ。愛し合ってるねー!
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