續・ポルノグラファー プレイバック
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續・ポルノグラファー プレイバック

丸木戸マキ

寂しさを知り幸せを知る

ネタバレ
2022年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ。。とても心に沁みる言葉が沢山ありました。
何だか無性にホロホロ涙が溢れてくる。

1人、寂れたラブ/ホで自分で自分の事を「頭がおかしいんだろな」と達観したような表情でタバコを吸っている木崎の姿に、情景に反した無垢さを感じました。
これまでも相当嘘つきだったけど、更に拗れて面倒臭い嘘をこれまた息を吐くようについてます。(笑)
真っ直ぐに木崎を追いかける学習能力高き久住。
思えば出会いからずっと振り回されてます。
木島と会えるなら、仕事がどんなに大変でも、湘南乃風だろうが、ラップでフ○ラだろうが、なんだってやりますよ!からの挙句の狭心呼ばわり。
流石にこのやり取りは笑ってしまいましたが、
「あんな人なかなかいない」という真っ直ぐな久住の器の大きさを感じます。
僕を信じてと言われ、僕は自分が信じられないと返すやり取りも、この2人の内面が浮き出ています。
アケミちゃんのママのお話も良かったですが、蒲生田先生には胸を鷲掴みされました。

沢山の嘘をついた中、ラストの誕生日の嘘は優しいですね。(もしかしたら面倒だったのかしら?笑)
最後のそれぞれの葉書と手紙の文章にも、2人の相変わらずの関係性や内面が伺え、私自身も主人との縁を取り持つ事になった手書きの手紙の良さを思い起こされました。
散々試すように振り回すだけ振り回し、自分では怖くて言葉にしたり行動する事が出来なかったけど、ゆっくりと月の満ち欠けのような幸せを掴みに一歩前進です。
やっとハルくん呼びもできるようになり、これでもうキープはいりませんね。頼みますよ木島さん。。
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