このレビューはネタバレを含みます▼
元々シリーズものが好きなのでセールでまとめて買ったのですが、言っても７巻もある…という事で、暫く積んだままにしてあった作品です。それが、読み切れるか不安ながらも読み始めたら、アッという間にラストまで読み進めてしまいました。普段はファンタジーものはあまり読まないのですが、これは面白かったです。大筋の流れの中に小さなイベントが幾つもあり、その全てが意味をなす…『訳ではない』所がミソだと思います。全てが何かしらのキーになるというのも、それはそれで良いと思いますが、『何がどう後から意味を持ってくるか分からない』というのは、選別したり予想したりしながら読まなくてはいけないので、いい感じに裏切られる時があって楽しかったです。ストーリーとしては、重すぎず軽すぎず（心が重くなり苦しくなる程ではないが、サラッとも読めない）不思議な質感のお話だと思います。甘辛のバランスが良いのかな？適度な負荷で読みやすかったです。作家さん繋がりで『薔薇シリーズ』も読んでみたくなりました。
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